陛下たん2
『今まで陣地を死守された日本萌国兵の方、わたしは、今上天皇のさくらです。
戦争は既に終わり、昭和の代も終わりました。
わたしはまだ12歳ですから、あなたが戦った戦争がどのようなものであったかは、お話でしか知ることはできません。
ですが、あなた方がいかに勇敢に戦ったかは、全て伺いました。少数の守備兵を残し敵軍に突入し、
中隊長以下全員戦死、残された守備兵にも救援の手はなく、飢えと病に倒れ、たった一人が生き残ったと聞きます。
このままでは、あなたもこのまま倒れてしまうでしょう。すでにあなたの上官は戦死し、この世にいません。
ですから、わたしが日本萌国軍大元帥として命令します。即刻武装を解き、迎えの大使館員とともに帰国しなさい。
そして、家族の元へ帰った後、上官たるわたしに報告しに参内しなさい。』
側仕えたん「陛下、ご立派です……これならば、日本萌国兵の方も納得してくれるでしょう。」
いつもの陛下たんとは違う、12歳の子供とは思えない厳かな口調だった。 陰陽師の力を持つ侍従たんによると、確かにその言葉には天皇としてのオーラが込められていたという。 その録音ディスクは早速現地に送られ、陛下たんの言葉を聞いた日本萌国兵は大使館員とともに帰国した。